ABC『ルック・オブ・ラヴ』
ABC『The Look of Love』 ABCというバンド名、「愛の辞書」というアルバムタイトル、そして「愛のまなざし」を意味する「ルック・オブ・ラヴ」。映画音楽を思わせるサウンドを持ったこの曲は、今聴いても新鮮です。 ABC『the Lexicon of Love 』Analog ※このブログはアフィリエイトプログラムを利用しています。 映画のサウンドトラックのようなABCの名曲「ルック・オブ・ラヴ」 このアルバムは映画のワンシーンみたいなジャケットが気に入って買ったのか、「ルック・オブ・ラヴ」が気に入って買ったのか、もう忘れてしまいましたが、どちらにせよ良いアルバムに良い曲が入っていたのは確かです。 アルバムの邦題にもなっている「ルック・オブ・ラヴ」は、サウンドトラックのようなドラマティックなメロディーで、メリハリの効いたアレンジは70年代の柔らかなポップスとは明らかに違います。ワクワク感があると言えばいいのか、この先どんなメロディーが展開するのか、次はどんな音が出てくるのか、という期待感でしょうか。 バンドの名前がABCで、アルバム『The Lexicon of Love(愛の辞書)』の内容は恋愛に関するものが並び、「The Look of Love」は愛のまなざしというニュアンスだそうで、なんとも洒落ていていいなと思います。 アルバムの終盤には「ルック・オブ・ラヴ」のメロディーがリプライズするという仕掛けもあり、全体が恋愛映画のサウンドトラックのような作品になっています。中でも際立っていいのがこの曲で、今改めて聴いてみても、ところどころに80年代のポップスらしい音使いはあるものの、古びた感じはまったくありません。 ストリングスやブラス、デジタル・サンプリングも使って映像が見えるような音になっているのは、ABCのポップなセンスをプロデューサーのトレヴァー・ホーンが形にしたものです。この人はザ・バグルスで「ラジオスターの悲劇」をヒットさせた後イエスに加入し、脱退後もアルバム『90125』のプロデュースを担当しています。 ボーカルのマーティン・フライによれば、ABCは“映画のサウンドトラックのようなアルバムを作りたい”と考えていたそうで、名プロデューサーとの出...