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8月, 2026の投稿を表示しています

ABC『ルック・オブ・ラヴ』

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ABC『The Look of Love』 ABCというバンド名、「愛の辞書」というアルバムタイトル、そして「愛のまなざし」を意味する「ルック・オブ・ラヴ」。映画音楽を思わせるサウンドを持ったこの曲は、今聴いても新鮮です。 ABC『the Lexicon of Love 』Analog ※このブログはアフィリエイトプログラムを利用しています。 映画のサウンドトラックのようなABCの名曲「ルック・オブ・ラヴ」 このアルバムは映画のワンシーンみたいなジャケットが気に入って買ったのか、「ルック・オブ・ラヴ」が気に入って買ったのか、もう忘れてしまいましたが、どちらにせよ良いアルバムに良い曲が入っていたのは確かです。 アルバムの邦題にもなっている「ルック・オブ・ラヴ」は、サウンドトラックのようなドラマティックなメロディーで、メリハリの効いたアレンジは70年代の柔らかなポップスとは明らかに違います。ワクワク感があると言えばいいのか、この先どんなメロディーが展開するのか、次はどんな音が出てくるのか、という期待感でしょうか。 バンドの名前がABCで、アルバム『The Lexicon of Love(愛の辞書)』の内容は恋愛に関するものが並び、「The Look of Love」は愛のまなざしというニュアンスだそうで、なんとも洒落ていていいなと思います。 アルバムの終盤には「ルック・オブ・ラヴ」のメロディーがリプライズするという仕掛けもあり、全体が恋愛映画のサウンドトラックのような作品になっています。中でも際立っていいのがこの曲で、今改めて聴いてみても、ところどころに80年代のポップスらしい音使いはあるものの、古びた感じはまったくありません。 ストリングスやブラス、デジタル・サンプリングも使って映像が見えるような音になっているのは、ABCのポップなセンスをプロデューサーのトレヴァー・ホーンが形にしたものです。この人はザ・バグルスで「ラジオスターの悲劇」をヒットさせた後イエスに加入し、脱退後もアルバム『90125』のプロデュースを担当しています。 ボーカルのマーティン・フライによれば、ABCは“映画のサウンドトラックのようなアルバムを作りたい”と考えていたそうで、名プロデューサーとの出...

スティング『イングリッシュマン・イン・ニューヨーク』

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Sting『English Man in New York』 ポリス時代とは少し違う、ソロ・アーティストとしてのスティングの魅力が詰まった「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」。哀愁を帯びた歌声とサックスが響く、この曲の魅力を探ってみます。 Sting『...Nothing Like the Sun』Expanded Edition 2CD ※このブログはアフィリエイトプログラムを利用しています。 スティング「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」に込められたメッセージ スティングの2枚目のソロ・アルバム『ナッシング・ライク・ザ・サン』は、前作の流れを汲んでジャズ・ミュージシャンと共に作り上げた作品で、「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」はサックスが印象的な曲です。 ポリス時代はシンプルで研ぎ澄まされた演奏の中で、スティングの少し枯れた独特な声はバンドのイメージを決定付けていました。ソロになって変わったのは彼の声を活かす音楽が、よりジャズへと近づいたことです。元々単純なロックではなくジャズやレゲエ、R&Bなど多様な音楽性があったポリスでしたが、ソロになって自分のやりたい音楽とジャズの相性がいいと考えたのでしょうね。 彼の歌声にどこか寂寥感を感じるのは常に変わらず、「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」は哀愁漂うメロディーを歌うスティングとブランフォード・マルサリスのソプラノ・サックスのコンビネーションが素晴らしく、リリース時に大ヒットはしなかったものの、今では彼の代表作のひとつになりました。 ロックな曲を歌うスティングはカッコいいのですが、彼には寂しげな曲のほうが似合うように思います。教員免許を取得して小学校で教えた経験もあり、精悍な外見ながらどこか繊細な雰囲気もあるスティングには、仲間と騒いでいるよりも一人で思索に耽っている姿が似合うような気がします。 このアルバムだけではなく『ブルー・タートルの夢』や『テン・サマナーズ・テイルズ』のジャケットを見て余計にそう感じるのかもしれませんが、“ニューヨークにいるイギリス人”は、異国で暮らす孤独を背景に、自分らしくあることの大切さを歌っているそうです。“他人が何と言おうと、自分らしくいなさい”と繰り...

モトリー・クルー『ドクター・フィールグッド』

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Mötley Crüe『Dr. Feelgood』 重低音のイントロから一気に引き込まれる「ドクター・フィールグッド」。酒とドラッグにまみれた破天荒なバンドが生み出した、モトリー・クルー絶頂期を象徴する1曲です。 Mötley Crüe『Dr. Feelgood』Analog ※このブログはアフィリエイトプログラムを利用しています。 不良バンドが生み出した傑作「ドクター・フィールグッド」 80年代アメリカのヘヴィメタル/ハードロックを代表するバンド、モトリー・クルー最大のヒット曲「ドクター・フィールグッド」は、重低音の響くイントロにやられてしまいました。ロックンロールも映画も小説も導入部分が重要で、この曲の入りはシンプルにカッコいいなと思ったのです。 しかしこの曲とアルバムがヒットする前は、素行不良で知られていたメンバーたちは酒にドラッグに喧嘩とまさにハチャメチャで、このままではマズイと思ったのか心機一転プロデューサーのボブ・ロックと共に新作の制作に励みます。その結果アルバムからはタイトルナンバー始めビルボードのTop20ヒットが4曲も生まれて、この頃が彼らの絶頂期です。 ヴィンス・ニールのボーカルはガンズのアクセル・ローズにちょっと似ているかなと思ったのですが、ナチュラルにハスキーというよりも、ところどころわざと潰して歌っているような感じがあります。この特徴のある声がヘヴィーな音とマッチしていて、楽器の音に埋もれず個性を主張する、これぞバンドのフロントマンです。 ドラムのトミー・リーがケージごと回転するドラムセットでプレイするという87年頃からのド派手な演出は、モトリー・クルーのライブの目玉になりました。学生の頃に見たレインボーのライブでは、コージー・パウエルのドラムセットがせり上がっていくという演出で会場は大盛り上がりでしたが、どちらもロックショーを楽しませてやるぜ、という心意気が素晴らしいと思います。 「ドクター・フィールグッド」とはお医者さんではなくてドラッグのディーラーのことだそうで、ある意味気持ち良くなるという強烈なジョークなんでしょう。こんな曲を堂々と歌ってヒットさせる本物の不良バンド、これはこれで痛快です。 スポンサーリンク ...

ガンズ・アンド・ローゼズ『ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル』

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Guns N' Roses『Welcome to the Jungle』 荒々しいギターとクセの強いボーカル。ガンズ・アンド・ローゼズは、きれいにまとまったロックとは正反対の魅力を持っていました。映画『ダーティハリー5』も含めて振り返ります。 Guns N' Roses『Appetite for Destruction』 ※このブログはアフィリエイトプログラムを利用しています。 ガンズとダーティハリー5、懐かしい80年代ロックと映画の記憶 ガンズ・アンド・ローゼズの「ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル」を初めて聴いたときは、何かが起こりそうなギターのイントロが気に入ったのですが、アクセル・ローズの強烈なボーカルにちょっと戸惑ってしまいました。 彼の声はエフェクターでも効いてるのかと思えるくらい個性的で、なんだか不快の一歩手前みたいな感じですが、中低音域ではそうでもなくて耳に馴染むと癖になりそうなのも確かです。スラッシュのギターもまた荒々しく、滑らかとは程遠いちょっと引っかかるような激しい音で、まさにボーカルとリードギターがバンドの2枚看板です。 スラッシュは基本レスポール系のギターとマーシャルアンプのシンプルなスタイルで、正統派ハードロックの流れを受け継いだプレイと70年代ロックの雰囲気も感じさせる音が、80年代後半のLAロック界隈では新鮮に聴こえたのかもしれません。彼らのビジュアルのせいもあると思うのですが、あの荒々しさや激しさにはパンクの雰囲気も感じます。 ガンズが爆発的な人気を獲得したのは良い曲を生み出す能力があったからで、アルバム『アペタイト・フォー・ディストラクション』には「ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル」だけではなく「パラダイス・シティ」「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」などロック好きのハートを揺さぶる曲が収録されています。 不良っぽさが醸し出す危険な香りと数々のヒット曲、このギャップこそが彼らの魅力だと思いますね。ちなみに映画『ダーティハリー5/ザ・デッドプール』に「ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル」が使われていて、ヒットシリーズに起用されたということが当時のガンズの勢いを象徴しています。 この映画にはメンバー全員がカメオ出演して...

TOTO『ロザーナ』

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TOTO『Rosanna』 超一流のスタジオ・ミュージシャンによって結成されたTOTOは『TOTO IV~聖なる剣』でついにグラミー賞の最優秀アルバム賞を受賞。大好きなジェフ・ポーカロのセンスが光る「ロザーナ」に焦点を当ててみました。 TOTO『TOTO IV』 ※このブログはアフィリエイトプログラムを利用しています。 「ロザーナ」で聴くジェフ・ポーカロの凄技“ロザーナ・シャッフル” ロサンゼルスの腕利きスタジオ・ミュージシャンによって結成されたTOTOは、82年の『TOTO IV~聖なる剣』が最も優れたアルバムに与えられるグラミー賞の最優秀アルバム賞を受賞。さらにヒットした「ロザーナ」は最優秀レコード賞・最優秀インストゥルメンタル/ヴォーカル編曲賞など3部門を受賞しました。 バンドの中心人物だったデヴィッド・ペイチが書いた曲を、スタジオで腕を磨いた仲間と共に最高の作品に仕上げたということですね。前作『ターン・バック』を買ってみたら今ひとつの出来でがっかりしたものの、完成度の高い4枚目のアルバムは大満足で、TOTOの代表作として業界でも評価されることになりました。 特に「ロザーナ」でジェフ・ポーカロが披露したドラミングは“ロザーナ・シャッフル”と評されるほど素晴らしいもので、確かにカッコいいなとは思うものの、どこが凄いのかを具体的に説明するのはなかなか難しいです。ただボズ・スキャッグスの曲で聴いていた頃から彼が好きなのは、ボーカルを活かすドラミングのカッコ良さです。 彼らスタジオ・ミュージシャンにとって演奏技術はあって当たり前。スティーヴ・ルカサーのギターもそうですが、イントロでもボーカルのバックでも合間でも、ちょっとしたフレーズや音そのものが曲全体を引き立てること、そのセンスがあってこその売れっ子ミュージシャンです。 「ロザーナ」は多くの曲でミュージシャンたちを支えてきた彼らが主役になって、演奏や楽曲そのものが評価されたわけで、本当に気分が良かっただろうなと思います。最後にBandLabというサービスを使ってボーカルとドラムスのみのトラックを作成してみましたので、興味のある方は下の音声ファイルを聴いてみてください。完全に音源を分離するのは難しかったのですが、こんな...

ジャーニー『ドント・ストップ・ビリーヴィン』

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Journey『Don't Stop Believin'』 77年のスティーヴ・ペリー、80年のジョナサン・ケインの加入で万全の体制となったジャーニー。球体から飛び出す黄金のスカラベの勢いそのままに、大ヒットしたアルバム『エスケイプ』から、彼らの代表曲が生まれました。 Journey『Escape』Analog ※このブログはアフィリエイトプログラムを利用しています。 黄金に輝くスカラベとジャーニー飛躍の1曲「ドント・ストップ・ビリーヴィン」 ジャーニーが81年にリリースしたアルバム『エスケイプ』のジャケットには、球体を突き破って飛び出してくるスカラベを模した宇宙船のような飛翔体が描かれています。スカラベは80年の『ディパーチャー』にも描かれているのですが、より進化して黄金に輝く姿はジャーニーのブレイクともリンクしています。 スティーヴ・ペリーの加入後、徐々に勢いを増したジャーニーは『エスケイプ』でついに全米1位を獲得し、「ドント・ストップ・ビリーヴィン」は現在までにバンド最大のヒット曲となりました。 この曲はイントロのジョナサン・ケインのピアノが凄く印象的で、これはいい曲だと予感させる力を持っています。スティーヴ・ペリーのボーカルが始まって、ニール・ショーンのギターが鋭く切れ込んでくると、いい曲の予感は確信に変わります。 聴いていてずっと気持ちが良いのは、楽々と高音域を歌いこなせるスティーヴ・ペリーのボーカルが抑え気味なことと、速すぎず遅すぎない淡々としたリズムのせいだと思います。大げさに弾けないところが、孤独や不安を抱えていても信じることをやめるな、というこの曲のメッセージにマッチしているのではないでしょうか。 もうかなり前ですが、MLBのサンフランシスコ・ジャイアンツの試合でこの曲が流れると、球場のスクリーンにスティーヴ・ペリーの姿が映し出されて観客が盛り上がったシーンを見たことがあります。サンフランシスコで結成されたジャーニーの曲が、ジャイアンツが同点だったりリードされているときに流されていたんですね。 苦しいときこそ「ドント・ストップ・ビリーヴィン」という洒落た演出はいかにもアメリカらしく、ジャイアンツの大ファンだというスティーヴ・ペリーを...

エイジア『ヒート・オブ・ザ・モーメント』

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Asia『Heat of the Moment』 キング・クリムゾン、イエス、ELP、バグルス―英国ロックを代表するバンドのメンバーが結集したエイジア。そのデビュー作のオープニングを飾る「ヒート・オブ・ザ・モーメント」は、プログレのDNAとポップなセンスを併せ持つ名曲でした。 Asia『Asia』 ※このブログはアフィリエイトプログラムを利用しています。 プログレッシブ・ロックのレジェンドたちが挑んだ新世代ロック リードボーカルとベースを担当したのは元キング・クリムゾンのジョン・ウェットン、ギターは元イエスのスティーヴ・ハウ、ドラムは元ELPのカール・パーマー、そしてキーボードはバグルスを経てイエスに加入したジェフ・ダウンズ。 これだけでいやが上にも期待は高まるのですが、加えてデビューアルバム『Asia 詠時感〜時へのロマン〜』のジャケットアートを手掛けたのはロジャー・ディーン。躍動感のあるドラゴンのイラストは紛れもなくイエスの傑作アートの流れを汲んでいます。 このデザインについては制作を依頼する際に、イエスとは差別化してほしいという注文があったそうなのですが、結果同じようなイメージになったとしても、これはこれで正解だと思います。 アルバム1曲目の「ヒート・オブ・ザ・モーメント」は、ハードでスペイシーな感じもあるギターに続いて大好きなジョン・ウェットンの力強いボーカルが始まるとテンションが高くなってしまいます。 この曲はヒットする曲が必要だというレコード会社の要望から生まれたもので、メンバーの経歴から想像されるような従来のプログレッシブ・ロックとは異なる、ラジオ向けの4分弱の長さに収めたキャッチーなメロディーで大ヒットしました。 ジョン・ウェットンと共にこの曲を書いたジェフ・ダウンズは、バグルスの名曲「ラジオスターの悲劇」の共作者のひとりでもあります。まったく音楽性の異なるバンドを経験した彼の存在が「ヒート・オブ・ザ・モーメント」の誕生には欠かせなかったということですね。 プログレッシブ・ロックのDNAを持つキャッチーな新世代ロック・ナンバーは、スーパーグループの名に恥じない傑作でした。 スポンサーリンク 【 ぷりんと楽譜:Heat...

イエス『ロンリー・ハート』

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YES『Owner of a Lonely Heart』 70年代プログレッシブ・ロックの雄、イエスが80年代に大きく変貌。メンバーも変わりサウンドも一新した新生イエスが放った「ロンリー・ハート」は、初の全米No.1ヒットとなりました。 YES『90125』 ※このブログはアフィリエイトプログラムを利用しています。 イエス新世紀を象徴する「ロンリー・ハート」の鋭いギターと電子音 プログレッシブ・ロックはシングルよりもアルバムを通して聴いて楽しむのが当たり前で、70年代に多くの名盤を残したイエスも、『こわれもの』に収録された「ラウンドアバウト」でさえチャート1位を獲得することはありませんでした。 ファンもレコード会社も、ひょっとしたら彼ら自身もシングルヒットなど期待していなかったのかもしれませんが、80年代に入ってついに全米1位を獲得した「ロンリー・ハート」は、イエス最大のヒット曲になりました。 ギターのスティーヴ・ハウやドラムのビル・ブルーフォード、キーボードのリック・ウェイクマンが抜け、新たなメンバーが加入したイエスのアルバム『90125』は1曲目の「ロンリー・ハート」から何か違うな、と思わせてくれる仕上がりです。 トレヴァー・ラビンのギターのリフはタイトで鋭く、何らかの加工が施してあるのが分かるのですが、この音がまずカッコいいんです。更にボーカルが入る直前に鳴る短い電子音のようなフレーズ、ここまでで充分イエス新世紀のプログレッシブ・ロックを感じることができます。 耳新しい音を使いつつも全体の構成は複雑にせず4分半の長さに抑えたのは、サウンドプロダクトに関わったプロデューサーのトレヴァー・ホーンの手腕もあるのでしょう。ジョン・アンダーソンの独特なハイトーンボーカルは相変わらずですが、彼の声を聴くと、ああ、やっぱりイエスだなと思います。 スポンサーリンク 【 ぷりんと楽譜:Owner of a Lonely Heart の楽譜一覧ページへ 】 楽曲の基本情報 収録アルバム & リリース (Album & Release) ■ 収録アルバム: 90125(ロンリー・ハート) ...

クイーン『ワン・ビジョン』

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Queen『One Vision』 映画のオープニングを思わせるドラマチックなイントロから、一気にクイーンの世界へ引き込まれる「ワン・ビジョン」。伝説のライブエイドの勢いそのままに制作された名曲です。 Queen『A Kind of Magic』SHM-CD ※このブログはアフィリエイトプログラムを利用しています。 不穏なイントロを切り裂くブライアン・メイのレッド・スペシャル 確かテレビで見たクリストファー・ランバート主演のSF映画『ハイランダー/悪魔の戦士』にはクイーンの楽曲が使用されていて、「ワン・ビジョン」もその中の1曲だと思っていたのですが、調べてみたら記憶違いでした。 映画で使われた曲が多数収録されたアルバム『カインド・オブ・マジック』の1曲目で一番カッコいい曲だったのと、何かが起こりそうなイントロの雰囲気は如何にも映画向きなので、そう思ったのかもしれません。 プロデューサーのラインホルト・マックがフレディ・マーキュリーの声をカーツウェルK250というデジタル・サンプラーで加工して作り込んだというイントロは、不穏な雰囲気から徐々に明るさを増して、ブライアン・メイのギターが炸裂すると一気にクイーンのロックになるところはさすがです。 この曲は伝説のライブエイドで彼らがバンドとして再び結束を強めた時期に制作されたもので、今思えばその勢いも感じられます。彼らお得意のコーラスとレッド・スペシャルの独特な音、MVで見ることができる外連味(けれんみ)のある自信に溢れたボーカル、すべてがまさにクイーンです。 アルバム発表後に行われたThe Magic Tour(マジック・ツアー)では「ワン・ビジョン」がライブのオープニングで演奏されたそうで、会場はさぞ盛り上がったでしょうね。クイーンが本気を出せばこんなカッコいい曲がまだまだ出来るんだ、というロックナンバーだと思います。 楽曲の基本情報 収録アルバム & リリース (Album & Release) ■ 収録アルバム: A Kind of Magic(カインド・オブ・マジック) ■ リリース年度: アルバム:1986年6月/シングル:1985年11月(英国...

ホワイトスネイク『スティル・オブ・ザ・ナイト』

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Whitesnake『Still of the Night』 ホワイトスネイクの最高傑作は欧州・米国・日本盤と3つのタイトルが付けられて、もはや白蛇というよりはキングギドラか、三面怪獣ダダか。今回は「スティル・オブ・ザ・ナイト」です。 Whitesnake『1987』30th Anniversary Edition [Analog] ※このブログはアフィリエイトプログラムを利用しています。 ジョン・サイクスのヘヴィーなリフがカッコいい「スティル・オブ・ザ・ナイト」 婦人服を売るブティックで働きながら地元のバンドで活動していたデヴィッド・カヴァーデイルは、21歳のときにディープ・パープルのボーカル募集の広告を見てデモテープを送り、見事オーディションに合格したそうです。 超大物バンドのフロントマンを経験したのちに結成したのがホワイトスネイクで、最初に聴いたというか見たのは確かMTVだったと思うのですが、この曲がギターが最高にカッコいい「スティル・オブ・ザ・ナイト」でした。 MVでギターを弾いているのはあとからバンドに加入したヴィヴィアン・キャンベルですが、これぞハードロックというヘヴィーなリフを生み出したのはシン・リジィでも活動していたジョン・サイクスです。ボーカルを引き立て、曲を彩る彼のギターは素晴らしかった。 とにかくこの曲の聴きどころはカッコいいギターで、デヴィッド・カヴァーデイルのボーカルが入る前の短いイントロからボーカルの合間のリフ、間奏のドラマティックな展開など多彩な技と音でこれでもか、とセンス溢れるプレイを披露してくれました。 ところがアルバムの完成直前にどんな理由だかジョン・サイクスは他のメンバーと共にクビになってしまい、MVにもツアーにも参加することはありませんでした。彼はその後ブルーマーダーを結成することになるのですが、ホワイトスネイクで彼の果たした役割は大きかったと思います。 ところで最近のデイヴィッド・カヴァデールという表記にはどうも慣れなくて、デヴィッド・カヴァーデイルのほうが違和感ありません。フィル・ライノットよりもフィル・リノット、ウォーレン・ベイティよりもウォーレン・ビューティーみたいなことです。 楽曲の基本情報 ...