エイジア『ヒート・オブ・ザ・モーメント』

Asia『Heat of the Moment』

キング・クリムゾン、イエス、ELP、バグルス―英国ロックを代表するバンドのメンバーが結集したエイジア。そのデビュー作のオープニングを飾る「ヒート・オブ・ザ・モーメント」は、プログレのDNAとポップなセンスを併せ持つ名曲でした。

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プログレッシブ・ロックのレジェンドたちが挑んだ新世代ロック

リードボーカルとベースを担当したのは元キング・クリムゾンのジョン・ウェットン、ギターは元イエスのスティーヴ・ハウ、ドラムは元ELPのカール・パーマー、そしてキーボードはバグルスを経てイエスに加入したジェフ・ダウンズ。

これだけでいやが上にも期待は高まるのですが、加えてデビューアルバム『Asia 詠時感〜時へのロマン〜』のジャケットアートを手掛けたのはロジャー・ディーン。躍動感のあるドラゴンのイラストは紛れもなくイエスの傑作アートの流れを汲んでいます。

このデザインについては制作を依頼する際に、イエスとは差別化してほしいという注文があったそうなのですが、結果同じようなイメージになったとしても、これはこれで正解だと思います。

アルバム1曲目の「ヒート・オブ・ザ・モーメント」は、ハードでスペイシーな感じもあるギターに続いて大好きなジョン・ウェットンの力強いボーカルが始まるとテンションが高くなってしまいます。

この曲はヒットする曲が必要だというレコード会社の要望から生まれたもので、メンバーの経歴から想像されるような従来のプログレッシブ・ロックとは異なる、ラジオ向けの4分弱の長さに収めたキャッチーなメロディーで大ヒットしました。

ジョン・ウェットンと共にこの曲を書いたジェフ・ダウンズは、バグルスの名曲「ラジオスターの悲劇」の共作者のひとりでもあります。まったく音楽性の異なるバンドを経験した彼の存在が「ヒート・オブ・ザ・モーメント」の誕生には欠かせなかったということですね。

プログレッシブ・ロックのDNAを持つキャッチーな新世代ロック・ナンバーは、スーパーグループの名に恥じない傑作でした。

楽曲の基本情報

収録アルバム & リリース (Album & Release)

■ 収録アルバム:Asia(詠時感〜時へのロマン〜)

■ リリース年度: アルバム:1982年3月/シングル:1982年4月(英国:1982年6月)

■ レコード会社: Geffen Records(ゲフィン・レコード)

【クレジット】 (Credits)

  • 作詞・作曲: ジョン・ウェットン(John Wetton)/ジェフ・ダウンズ(Geoff Downes)
  • プロデューサー: マイク・ストーン(Mike Stone)
  • アレンジャー: エイジア(Asia)
  • エンジニア: マイク・ストーン(Mike Stone)

【パーソネル】 (Personnel)

  • ジョン・ウェットン(John Wetton): リード・ボーカル、ベース
  • スティーヴ・ハウ(Steve Howe): ギター、バックボーカル
  • ジェフ・ダウンズ(Geoff Downes): キーボード、バックボーカル
  • カール・パーマー(Carl Palmer): ドラムス、パーカッション

【シングルチャート】 (Single Charts)

  • 全米ビルボード・ホット100(Billboard Hot 100):最高 4位
  • 全米ビルボード・メインストリーム・ロック(Billboard Mainstream Rock):最高 1位
  • 全英シングルチャート(UK Singles Chart):最高 46位

※Spotifyプレイヤーの再生ボタンを押すと試聴できます(ログインしていない場合は30秒のプレビューとなります)。音量はお使いの端末で調整してください。

▼ Asia - Heat Of The Moment


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