デフ・レパード『ヒステリア』

Def Leppard『Hysteria』

全世界で2000万枚を超える売上を記録したデフ・レパードの大ヒットアルバム『ヒステリア』。シングル・カットされた7曲の中から、浮遊感のあるタイトル曲を紹介します。

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ロック史に残る名盤『ヒステリア』~苦難を乗り越えて完成した最高傑作

“ヒステリア”という不穏な感じのタイトルとジャケットからは想像しにくいのですが、このアルバムからはタイトル曲など7曲もシングル・カットされました。

シングルで最もヒットしたのは全米1位になったバラード「ラヴ・バイツ」なのですが、最も気に入ったのは淡々としたリズムが心地良い「ヒステリア」です。この曲は高速道路をドライブをしながら流すと最高でした。

ロックをポップな味付けでコーティングして、ボーカルはシャウトすることなく安定した音域を保ち、ギターの音色やアルペジオ、何十回も重ねたというコーラスなどすべてが心地良い曲で、なんとなくフワフワした浮遊感さえ感じる曲です。

この曲だけでなくアルバム全体の曲作りやアレンジ、レコーディングまですべての工程に深く関わったというプロデューサーの"マット"・ラングのこだわりもあって『ヒステリア』は完成度の高い作品となったのですが、もうひとつ特筆すべきはドラムのリック・アレンのエピソードです。

彼は84年に交通事故のために左腕を失う大怪我をするのですが、ドラムを叩くのを諦めることなく、周囲の協力もあって右腕と両足で叩けるドラムセットで見事に復活を果たしました。

事故はアルバム制作中の出来事でしたが、彼の諦めない姿勢はメンバーにも勇気を与えたでしょうね。プロデューサーの交代劇もあってリリースまでには3年もかかりましたが、『ヒステリア』はロック史に刻まれる傑作となったのです。

楽曲の基本情報

収録アルバム & リリース (Album & Release)

■ 収録アルバム: Hysteria(ヒステリア)

■ リリース年度: アルバム:1987年8月/シングル:1987年11月(英国)・1988年1月(米国)

■ レコード会社: Bludgeon Riffola Records(ブラッジョン・リフォラ・レコード) / Mercury Records(マーキュリー・レコード)

【クレジット】 (Credits)

  • 作詞・作曲: ジョー・エリオット(Joe Elliott) / スティーヴ・クラーク(Steve Clark) / フィル・コリン(Phil Collen) / リック・サヴェージ(Rick Savage) / リック・アレン(Rick Allen) / ロバート・ジョン・"マット"・ラング(Robert John "Mutt" Lange)
  • プロデューサー: ロバート・ジョン・"マット"・ラング(Robert John "Mutt" Lange)
  • アレンジャー: デフ・レパード(Def Leppard) / ロバート・ジョン・"マット"・ラング(Robert John "Mutt" Lange)
  • エンジニア: マイク・シップリー(Mike Shipley) / ナイジェル・グリーン(Nigel Green) / ピート・ウッドロフ(Pete Woodroffe)

【パーソネル】 (Personnel)

  • ジョー・エリオット(Joe Elliott): リード・ボーカル
  • フィル・コリン(Phil Collen): ギター
  • スティーヴ・クラーク(Steve Clark): ギター
  • リック・サヴェージ(Rick Savage): ベース
  • リック・アレン(Rick Allen): ドラムス、電子ドラム
  • フィリップ・ニコラス(Philip Nicholas): フェアライトCMIプログラミング

【シングルチャート】 (Single Charts)

  • 全米ビルボード・ホット100(Billboard Hot 100):最高 10位
  • 全英シングルチャート(UK Singles Chart):最高 26位

※Spotifyプレイヤーの再生ボタンを押すと試聴できます(ログインしていない場合は30秒のプレビューとなります)。音量はお使いの端末で調整してください。

▼Def Leppard Hysteria (Official Music Video)


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