スティーヴ・ウィンウッド『ハイヤー・ラヴ』

Steve Winwood『Higher Love』

エリック・クラプトンらと組んだブラインド・フェイス時代は地味な印象を持っていましたが、ソロになって発表した『バック・イン・ザ・ハイ・ライフ』は、スティーヴ・ウィンウッドのイメージをガラリと変えてくれた名盤でした。

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ブラインド・フェイス時代の印象を変えた名曲「ハイヤー・ラヴ」

スティーヴ・ウィンウッドについては、エリック・クラプトンのギターに興味があったのでブラインド・フェイスを聴いたことがあるくらいだったのですが、彼についてはアルバムと共に特に印象に残らない状態で終わってしまいました。

ところがソロになって発表したアルバム『バック・イン・ザ・ハイ・ライフ』からヒットした「ハイヤー・ラヴ」の弾けるような明るさはどうでしょうか。ブラインド・フェイスでは地味で目立たないと勝手に思っていたスティーヴ・ウィンウッドは、80年代に入ってまったく違う姿を見せてくれました。

ブラインド・フェイスはいわゆるスーパーグループで、元クリームのギターとドラム、元トラフィック(デイヴ・メイソンも在籍していました!)のボーカル・キーボードが集まったら周囲がワクワクするのは当然でしたが、アルバム1枚を残しただけで短命に終わってしまいます。

過剰に期待が集まってしまい、準備不足の状態で大規模なツアーに入ってしまったらしいのですが、これは69年ですからかなり昔のことです。経験を重ねてソロになり、プロデューサーのラス・タイトルマンと共に制作した作品が『バックインザハイ・ライフ』で、シングル「ハイヤー・ラヴ」は全米1位を記録する大ヒットになりました。

少し喉に絡んだような特徴のある声は相変わらずで、複雑なリズムのイントロから彼のボーカルが始まると、おお?という感じで引き込まれてしまいます。シンセサイザーも使ったバックの演奏には過去のイメージをがらりと変える新しさがありました。

ラス・タイトルマンはジェームス・テイラーの『Gorilla』やエリック・クラプトンの『Unplugged』などを手掛けていて、歌手の魅力を引き出すことに長けた人でした。「ハイヤー・ラヴ」はグラミー賞の最優秀男性ポップ・ボーカル・パフォーマンス賞を受賞、アルバムも彼の代表作となりました。良いプロデューサーとの出会いから良い作品が生まれたんだなと思いますね。

楽曲の基本情報

収録アルバム & リリース (Album & Release)

■ 収録アルバム: Back in the High Life /邦題:バック・イン・ザ・ハイ・ライフ

■ リリース年度: シングル:1986年6月/アルバム:1986年6月

■ レコード会社: Island Records(アイランド・レコード)

【クレジット】 (Credits)

  • 作詞・作曲: ウィル・ジェニングス(Will Jennings:作詞)/スティーヴ・ウィンウッド(Steve Winwood:作曲)
  • プロデューサー: ラス・タイトルマン(Russ Titelman)/スティーヴ・ウィンウッド(Steve Winwood)
  • アレンジャー: デヴィッド・フランク(David Frank、シンセサイザー・ホーン編曲)
  • エンジニア: ジェイソン・コルサロ(Jason Corsaro)/トム・ロード=アルジ(Tom Lord-Alge、録音・ミキシング)
  • マスタリング・エンジニア: テッド・ジェンセン(Ted Jensen)

【パーソネル】 (Personnel)

  • スティーヴ・ウィンウッド(Steve Winwood): リード・ボーカル、シンセサイザー、プログラミング
  • チャカ・カーン(Chaka Khan): バック・ボーカル
  • ナイル・ロジャース(Nile Rodgers): リズム・ギター
  • エディ・マルティネス(Eddie Martinez): ギター
  • ジョン・“JR”・ロビンソン(John “JR” Robinson): ドラムス
  • ジミー・ブラロワー(Jimmy Bralower): ドラム・プログラミング
  • フィリップ・セイス(Philippe Saisse): シンセサイザー・ベース
  • デヴィッド・フランク(David Frank): シンセサイザー
  • アンドリュー・トーマス(Andrew Thomas): シンセサイザー・プログラミング
  • キャロル・スティール(Carol Steele): パーカッション

【シングルチャート】 (Single Charts)

  • 全米ビルボード・ホット100(Billboard Hot 100): 最高1位(1986年)
  • 全英シングルチャート(Official Singles Chart): 最高13位(1986年)

※Spotifyプレイヤーの再生ボタンを押すと試聴できます(ログインしていない場合は30秒のプレビューとなります)。音量はお使いの端末で調整してください。

▼ Steve Winwood - Higher Love (Official Music Video)


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